あの人は言った

「すぐ楽にしてあげるから」

でも僕は楽になれなかった

嫌いだった過去はもう忘れた

死にたいとも思わなくなった

辛い現実を受け入れることもやめた

ただ生きている実感だけが

幸せだったのかもしれない

多分あの人はこういうだろう

考えすぎだって

最期まで病気のことは隠してた

いつだって見守っていてくれてたのに

僕は何もしてあげられなかった

でももうすぐ

会いに行けるかもしれません

あなたにもう一度会えるなら

今度は笑顔で別れたいです